WOOL
羊は古来より気温差が激しいところで生息していたため、その気候に合わせた暑さと寒さに両方に耐えられるよう独自の進化を遂げてきました。また、‘天然のエアコン’と呼ばれるほど、湿度をベストの状態に保ってくれます。
そのウールの最大の特長は‘スケール’と‘クリンプ’。
繊維の表面にスケールという鱗状の調整弁が付随しています。スケールが開いたり閉じたりすることで快適な湿度に自動調整してくれるという優れものです。クリンプにより毛足がコイル状になっているため、ボリュームたっぷり、もこもこでふんわりとした毛布に仕上げることができます。私たちのウールマイヤー毛布はまるでムートンのような長い毛足で、羊につつまれたような最高の寝心地です。
他には、熱伝導率(詳しく>>暖かい毛布とは?)が他繊維より圧倒的に低く外気をシャットアウトし、かつ吸湿性と放湿性に非常に優れ、かつ蒸れにくい要素も持つ良いことづくめの繊維です。さらには、自己消化性を有し、非常に燃えにくい難燃性能や、天然の防汚性があり、汚れもはじいてくれる特長があります。
しかし、羊毛にも弱点があります。スケールの存在により、繊維同士が絡まってフェルト化してしまうため洗濯が難しいことです。しかし、私たちのウール毛布は防縮加工を施しているので、洗っても繊維が絡み合いづらくなるため気軽に洗濯が可能となっております。
取り扱い素材
ACRILIC
アクリルはウールを目指して作られた繊維です。ウールと同じようにクリンプを形成することで、毛布自体に空気をより含むようになり、ふっくらさと暖かさを両方兼ねそろえています。また、動物のファーには、‘ガードヘア’と‘ダウンヘア’の2層構造になっていることが判明しました。
ガードヘアは柔らかい毛で立毛性に優れてへたりにくく、ダウンヘアはそのガードヘアをしっかりと支えて保温性をアップさせる役割をしてくれます。アクリルも動物のファーと同じように2層構造となっており、寒い空気が流れ込んでくるのを防いでくれます(詳しく>>アクリルの暖かさの秘訣)。
また、ウールと同じく繊維自体の‘熱伝導性’(詳しく>>暖かい毛布とは?)も優れています。繊維の断面や細さを変えることで、より繊細なタッチに仕上げることが出来ます。極細繊維を使用した場合の肌触りと高級感のある光沢は、まるで動物の毛(ミンクやフォックス)を触っているかの様。
繊維自体が耐光性や経年劣化に強く、繊維自体の屈折率が比較的低めでかつ堅牢度が高いためどのような色使いでも表現可能です。モナリザなどのアートブランケットもアクリルならではの特性を生かし、深みのある色を組み合わせることによって忠実に再現されております。
COTTON
綿は吸湿性の面で非常に優れています。夏は暑く、蒸れてしまいがちです。寝床内の湿度が高すぎると発汗しなくなり、手足からの熱放散を妨げられ睡眠が阻害される鬱熱が生じます。
夏に眠れなかったり高齢者などが入眠中に熱中症になるのはこのためです。その蒸れを綿は吸い取ってくれます。そして、帯電列が人の肌に近い繊維であるというのもあり、静電気が起きづらく人の肌にとっても優しいです。繊維の先端が丸みを帯びていて優しくやわらかいタッチで肌が敏感な赤ちゃんの寝具にもぴったり。
私たちのマイヤー綿毛布は綿のわた本来の状態に戻すので、コットンボールのような最大限にふっくらとした風合いの良さを味わってもらえます。
毛足の長い綿毛布は夏だけでなく冬もオールシーズンで使えます。布団の下に綿毛布を入れることで、湿気を吸収してくれるのに加えて暖かさがアップします。
また、日本で古くから親しまれてきた繊維で天然繊維ならではの味わいがあります。海外では綿マイヤー毛布は現在製造されておらず、日本の泉大津でのみ生産されております。
Special features
毛布に特殊な機能を付与して欲しいというニーズも増えてきています。上の3種類以外にも特殊糸、例えば難燃素材も扱っています(詳しく>>難燃毛布の受注生産事例など)。
上記のような素材自体の特性に加え、さらに機能を付与するには大きく分けると2種類の方法があります。
一つ目が糸に機能成分を直接練りこんだり改質するタイプ。この場合は機能がより長く持続します。二つ目が毛布製造過程で機能を付与する方法。この場合でもJIS規格で求められる洗濯耐久性が10回以上をクリアしている場合がほとんどです。以下で機能付与の例の一部をご紹介すると、
・抗菌: 椿, アロエ, グレープフルーツなど天然繊維を抽出
・消臭: 汗臭, 介護臭や部屋干し臭, 備長炭
・防アレルギー: ダニ, 花粉, PM2.5
・保湿:吸湿発熱, 蒸れにくい, 静電気防止
・その他: 抗ウイルス, 接触冷感, 吸水速乾, エコ素材
など、多くの種類を取り揃えています。